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南米真珠狂騒曲とは?!
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綿津見真珠銀座本店
東京都中央区銀座二丁目7番18号メルサGinza-2 2F
電話:03-5579-9311
営業時間:11:00~20:00
~さて、南米真珠狂騒曲についてお話しいたしましょう~
コロンブスが国王夫妻へ献上した真珠はわずか!
さて、ベネズエラに到着したコロンブスが、その地の住民に真珠をもってくるよう命じる、1ファネガ(55リットル)もの真珠が集まりました。しかし、国王夫妻にはそのことをきちんと報告せず、彼らに献上した真珠も160個から170個とわずかでした。そのためコロンブスは後で責められることとなりました。コロンブスとしては真珠の産地の発見をはっきり言いたくなかったのですが、勘のいい航海者たおちはこの事実を見逃さなかったのです!1499年には5つの遠征隊がベネズエラへ向かいました!
鈴1個との交換の品は157個の真珠だった!
ベネズエラ社会は首長制で、農業経済が発達し、人口は多かったのです。インドのようにに船の入港を監視したり、関税をかけたり、ヨーロッパ人の商品にケチをつける官憲はいませんでした。むしろ宴会を開いて遠来の客を歓待し、水や食料をくれ、船の修理を手伝ってくれた。
スペイン人たちは、そうした人々に鈴やガラス玉、針や留めピンなどの安物の品を渡し、代わりに真珠や金製品の装飾品を要求したのです。1499年オヘーダ船長の遠征隊に参加したアメリゴ・ヴェスプッチは1502年の私的書簡のんなかで、鈴1個との交換で157個の真珠をもらったと報告しています。ゲーラとニーニョの遠征隊ではベネズエラの航海で約75キロ以上の真珠を入手したそうです。
暴力で真珠を収奪した!
こうしてベネズエラは一獲千金を夢見る航海者や征服者が次から次へと押し寄せました。しかし、彼らは暴力を使い、住民を威嚇します。集落の首長を人質に取り、拷問することで、真珠や黄金を徹底的に収奪しました。見つからない場合は殺したりもしたそうです。
先住民も換金商品となった!
ベネズエラの先住民は、スペイン人の非道的な行為に憤りを感じ、彼らの上陸を許さないようにしましたが、結局スペイン人が勝ちました。戦いに敗れた先住民は捕虜として捕獲され、普通に暮らしていた先住民もスペイン人につかまりました。ヴェスブッチは、ベネズエラからの帰国時に立ち寄った島で232人の先住民をちからずくで捕まえたと記しています。
逮捕された先住民はスペインまで連行され、奴隷として売却されました。彼ら自身が換金商品となったのです。
大航海時代初期の新世界の物品は、真珠、黄金、先住民だったのです。
(参考文献:真珠の世界史 富と野望の五千年 中公新書)