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コロンブス第二回の航海で大量の真珠を発見?!
キューバ島沖に大量に真珠発見!?中身は・・・
1493年9月、コロンブスは第二回の航海にしゅぱつしました。この航海でコロンブスとノリ組合員をほんの一瞬喜ばせる出来事が起こったそうです。キューバ島沖に、真珠貝と思われる大量の貝を発見したのです。
この航海に参加したミケーレ・デ・クネオが書いています。
この白い海で・・・・真珠貝を多く見つけました。これらの貝を見て、裕福になるとだれもが本気で思いました。我々は、たぶん、5、6隻にのぼる端艇がいっぱいになるほど貝を採り、すべての貝を開けましたが、真珠は一粒も出てきませんでした。とはいえ、食料にするには申し分ありません
(引用:真珠の世界史 富と野望の五千年 中公新書)
カリブ海やキューバ島やバハマ諸島などは美しい海があるのになぜか真珠がとれない地域でした。彼らは、オイスターとパールオイスターを混同したのかもしれないとのことです。
インド西岸のカリカットに着いたのは、なんと11か月目!
その後、ジョアン二世の後を継ぎ、ポルトガルの新国王になったマヌエル1世は1497年7月、バスコ・ダ・ガマを司令官とする四隻の船隊を東方ルートで送り出しました。
ガマ船隊はアフリカ大陸を迂回して航行し、ついにインド西岸のカリカット(コジコーデ)に到着しました。ポルトガルを出てから11カ月目のことでした。カリカット王はヒンドゥー教徒でしたが、この王国では多くのイスラーム商人が貿易に従事していました。
ガマがカリカット王へ差し上げた献上品は嘲笑され落ち込む・・・
ガマはカリカット王への献上品として帯や頭巾、帽子、サンゴのネックレスなどを用意していましたが、王の家臣たちはそれらを貧相な品物だと嘲笑し、ガマも落ち込む始末でした。しかし、インドではクローブ、シナモン、コショウ、宝石などが思った以上に安く買えました。
インドで多くの宝石をもたらしたことをスペイン国王に報告したのですね!
マヌエル1世は、ガマ船隊の一隻が帰還すると、スペイン国王夫妻に手紙を書きました。ガマがインドを発見し、シナモン、クローブ、生姜。ナツメグ、その他、さまざまなスパイスや多くの宝石をもたらしたことを報告し、次のように述べています。
私は両陛下がこの報告に非常に喜び、満足されることと存じますので、この知らせをお送りすることをお喜びとするものであります。
(引用:真珠の世界史 富と野望の五千年 中公新書)
西方ルートでスペインい出し抜かれたポルトガル王の溜飲が下がった瞬間だったのですね!
(参考文献: 真珠の世界史 富と野望の五千年 中公新書)