column
真珠のサークル現象についてご存知ですか?
真珠(パール)の筋、サークルとは?
「サークル珠」「こま珠」「すじ珠」など、いろいろな呼び方をされている、すこし変わった形の真珠があります。まるで、造形主が貝の体の中でろくろを回してつくったように、ぐるりと真珠を巻き込んだ筋が何本も走っているのです。
黒蝶真珠や南洋真珠などの大きくて希少な高額なものに限って、その生産工程中で出現するのです。
形のめずらしさは真円の真珠(パール)の存在にはかなわない?
真円には絶対と言っていいくらいに存在しない極彩色を放つものもああります。サークル珠とよばれるような形の真珠もそのかたちの珍しさは重視されていますが・・・この種の真珠は、場合によっては3割をこえて出現するのです。
「やはり真珠は八方転がり、真円が最高」の常識は厳然として存在するのですね。
サークル珠ができる原因は、筋組織?もしく回転?
黒真珠養殖の権威である横溝筋夫氏は、こま珠(サークル珠)は、筋組織の多い部分から取ったピースからの珠に多かったと述べています。この実験は、一つの外套膜から15個のピースを撮り、合計150個、ピースを取った位置を明記して挿入し、91個の収集珠から「こま珠」の出現率を調べて行われました。
その他の真珠研究のベテランの方の中には、「貝の体の中から真珠を取り出す前に、その膨らんでいるところを指で触ると、くるくる回転しますから、回転が何らかの意味で作用していると思います」と述べています。
やはり真円真珠(パール)の価値が高い?
以上の二つの説が現状であることから、サークル現象を防ぐ方法はありません。つまり、3割を超えて出現することをとめられないのですね。いろいろな形が多いから、真円の価値は高いという状態が続くのです。
サークル珠の構造はどうなってるの?
サークル珠の構造を分析した結果、次ことが真珠回転説の有力な傍証となりました。
* 中心軸が必ずある。
* その軸を中心にして、真珠層は電子顕微鏡レベルでも左右対称である。
* サークルの溝は時間がたつほど深くなっていく。
(参考文献:ニッポンの真珠がいちばん美しい 裁研新聞社)
写真商品番号: MS10F-6045 0101 白蝶ゴールデン ペンダント 33,600円
南洋ゴールデンパールについてはこちらにご紹介しております