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ダイヤモンドと真珠、その相性の良さが生み出したファッション
ダイヤモンドと真珠に共通する美しさは透明感と輝き。共に至高の存在感を有しており、現在でも宝石として確固たる地位を築いています。ダイヤモンドと真珠にプラチナを加え、色と輝きの相性の良さを生かした《白いジュエリー》に貴族や大女優、オペラ歌手などが心酔し、大流行したことがその要因です。ここではダイヤモンドと真珠の相性の良さが生み出したファッションについてお伝えします。
ダイヤモンドと真珠を組み合わせたファッション
ダイヤモンドと真珠を組み合わせた装飾品を取り入れたファッションはワンポイントではなく全身に散りばめられていました。ティアラ、チョーカー、胸飾り、そしてネックレス。ダイヤモンドと真珠の白いジュエリーの美しさは凄まじく、白に統一されたアクセサリー類から発せられる品の良さに世の女性たちが魅了されました。
目をつけたのは世界的名ブランドのカルティエ
ダイヤモンドの装飾品に力を入れていたカルティエはダイヤモンドと真珠の相性の良さに目を付けました。ダイヤモンドと真珠の透明と白にプラチナを加え、《白いジュエリー》を確立したのはカルティエ。ダイヤモンドの衰退が予感されていたところに人気が高く相性の良い真珠を加えるという試みが大成功したことにより、セレブ達のステータスとして欠かさないものとなりました。
金と宝石から真珠とダイヤモンドへ
《白いジュエリー》が流行する以前には、金と宝石をどれだけ多く身に着けているかがステータスの基準となっていました。けれどもダイヤモンドや真珠の流行により、シンプルで品の良いファッションが人気を手にすることとなります。真珠のもつシンプルさの中に秘められた妖艶な輝きと品性の高さに世の女性たちが魅了されました。真珠のもつ価値の高さはその存在感。良いものをひとつは所持しておきたいアイテムなのでお探しのものを見つけてください。
参照
真珠の世界史 富と野望の五千年(山田篤美著/中央公論新社)