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あの大物女優が魅せた。新しい真珠(パール)の魅せ方
大物女優「オードリー・ヘプバーン」は、あの有名な映画の中で新たな真珠の見せ方を世界中に発信しました。
それはため息が出るほど美しく、世界中の人々を魅了したのです。
明日から誰でも出来るかも!?ヘプバーンの美しい真珠の見せ方
1961年公開のオードリー・ヘプバーン主演の「ティファニーで朝食を」で、ハリウッドは背中の真珠の美しさを配信しました。
主題歌「ムーン・リバー」が流れる早朝のニューヨークの五番街。一台のタクシーから華奢な女性が降り立って、
後ろ向きに姿を現しますが、ジバンシィの黒のドレスの背中には四連の真珠のネックレスが流れるようにつけられています。
彼女はティファニーのショー・ウィンドーの前に立ち、紙包みから取り出したパンをおもむろにかじり出すのです。
お行儀悪くパンを歩道で立ち食いしていても、リトル・ブラック・ドレスと背中の真珠があるだけで、
ため息が出るほど優雅でシックでセクシーに見えることを、ヘプバーンは世界中の人々に知らしめたのでした。
この美しい真珠(パール)の見せ方は、実はあの有名なブランドが裏で動いていた!!
背中の真珠は、当時、ティファニー社がキャンペーンを張っていたものでした。
ティファニーは1960年にエリザベス・テイラーを起用した真珠の広告を出しましたが、それはヌードのテイラーの背中に
四連の真珠のネックレスが垂らされているものでした。
「ティファニーで朝食を」はこの広告の翌年に封切られたので、ヘプバーンが見せた背中の真珠も
実はティファニーのマーケティングに沿うものだったのです。
同時期、カルティエの広告では体にフィットしたリトル・ブラック・ドレスを着たモデルが、真珠のダブル・ロープをアシメトリカルに着用していました。
女性にもっともかっこいいのは黒のドレス。そのドレスになくてはならないものが真珠だったのです。
ハリウッド女優の美しさをさらに引き立てる真珠(パール)ジュエリー。
あなたの美しさもさらに引き立ててくれること間違いありません。
(参照文献:真珠の世界史 富と野望の五千年/中公新書)