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真珠養殖家の仕事

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日本の誇りである真珠を世界へ ‐真珠養殖家の仕事

 

「真珠に適した海を求めて」

 

最高級品質の真珠を育てる真珠養殖家の歩みは海との出会いからはじまる。

世界ではじめて真珠の養殖に成功したのは日本人だ。それはまさに世界の女性の装いにとっての革命であった。
王侯貴族しか身に着けることができなかった真珠をすべての女性のジュエリーにしたのは、日本人ならではの創意工夫と自然との畏怖を忘れぬ調和である。

 

真珠の養殖

 

真珠を生み出すのは自然、そう海なのである。
入り組んだ海岸線、すぐそこまで迫る山から流れ出る養分、複雑な潮、そして世界でも稀な四季を持つ日本の海は、真珠を生み出す数少ない海だ。
その中でも、最高級品質の真珠の条件がそろった海はいくつかしかない。それが、伊勢志摩、愛媛宇和島、長崎対馬である。

 

真珠養殖家は、これらの海を船でまわり、最高の条件を探す。
切り立ち、入り組んだ潮目の複雑な湾が良い。
栄養分はなければ真珠が育たないが、あり過ぎると赤潮が発生し真珠に死をもたらす。
なにより綺麗でなければならない。そのためには出来る限り人家から離れたほうが良い。

 

 

様々な難問をクリアし出会った海に、自らの手で養殖場をつくっていく。小さな港、小屋を建て、そしてたくさんのイカダ(真珠の貝を海に沈めて育てる、農家で言うところの言わば畑のこと)をつくっていく。海を汚すことなく、自然と調和して。
そして、その海は真珠づくりの技術と共に。子や孫へと引き継がれる。

自分の海との出会い。それはまさに真珠づくりの最初の一歩である。だがその出会いは真珠養殖を生業とする一族にとって最も大切な運命でもあるのだ。

 

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「365日休みなし」

真珠養殖は複雑で大変な労働だ。

その道のりは、まず真珠をその体内で育む母貝を育てるところからはじまる。
稚貝の段階から丁寧に養殖家の手で育てられ立派な母貝となれるのは、その内側に美しい層をもつもの、その中でも選りすぐられた貝に限られる。

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そして、核入れ。
真珠は母貝の体の中に入れた核に少しずつ真珠層が巻かれ生まれる。この巻きが真珠の輝きであり、美しいテリなのだ。
この核入れで母貝の体力は大きく落ちるため、しばらくは穏やかな海の中で体力の回復を待たなければならない。

母貝の体力が回復したところで、いよいよ沖出し。
母貝は、潮の流れがよく、栄養価の高い海に設置されたイカダに吊るされ海へ沈められる。
厳しい海に弄ばれながら、少しずつ少しずつ真珠は育っていく。
その間も、養殖家に休みはない。毎週定期的に母貝を上げ、付着した藻等を清掃する。また母貝は水温が10℃を切ると死んでしまうため、常に温度を気にして場所を移動し続ける。浜上げが近づくと色を整えるため、化粧巻き漁場へ移動する。

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これら漁場の選定は長年の育成において、貝と海の関係を情報として蓄積し、果てしない試行錯誤の上に導き出した、まさに日本人ならではの根気強い仕事だ。

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ここまで、母貝を育て始めてから、だいたい4~5年の月日が流れる。まさに休みなしの作業の末、ようやく浜上げの時を迎える。
真珠の光沢は、秋から冬の間にピンク色を帯びたアコヤ本真珠らしい美しさになる。そのため、浜上げの時期は11月~1月の海が一番その厳しさを増す時期に行われる。
イカダから真珠かごを引き揚げ、かごから母貝を取り出す。すうとナイフを入れ貝柱を切ると、貝殻は開かれ、中には一粒の真珠。
その瞬間のために、真珠養殖家はその生活のすべてをかける。

 

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「1000分の3の奇跡、特選」

真珠は奇跡の産物だ。

もちろん人間の英知をもって可能な限りの努力を尽くす。だが最後には結局自然に運命を委ねることになる。

赤潮や台風、千変万化に変化する海は、養殖期間中に約半分の母貝を殺してしまう。
なんとか育った中でも、真珠として商品価値を有するものは全体のわずか30%以下。

輝き、色、巻きの優れた花珠真珠が育つ確率は5%といわれる。
最高の位を冠される特選に至っては、わずか0.3%、1000に3つの奇跡だ。

一本のプリンセスネックレスにサイズを揃えた真珠50粒程が必要になることを考えると、それは気の遠くなる確率だ。

真珠養殖業は、真珠の美しさに魅せられていないと出来ない仕事だ。
一年中休みなく重労働を続け、常に自然の変化を気にし続ける。そして手にする数粒の最高級品質の真珠。
それはまさに真珠を心から愛する人、そして一族のための生業なのだろう。

 

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「日本の誇りを世界へ」

現在世界の高級宝飾市場に流通する主な真珠は、アコヤ本真珠、黒蝶真珠、白蝶真珠だ。
そのすべての養殖の起源は日本からはじまった。南方の海で養殖される黒蝶真珠、白蝶真珠の養殖もそのはじまりは志ある日本の先人たちの現地における技術指導である。

そして、数ある真珠の中でも一番のテリを有するアコヤ本真珠の最高級品質は今でも日本の三つの海で育てられる。

1960年代。世界の真珠のほとんどは日本産だった。現在世界の各地で日本の技術が華を開き、日本産の真珠の輸出量は少ない。
しかし、今でも日本の真珠が世界最高級品質と言われるのは、日本の真珠養殖家が脈々と続けてきたこのたゆまぬ努力だ。

ある真珠養殖家は言う、「最高級品質のJAPAN PEARLのために」

 

 

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