FAQ
よくあるご質問
Q.お葬式につけていくパールは何がいいのですか?
なかなかわからないことが多い冠婚葬祭のマナーですが、真珠の装い方に関しても諸説あってなかなか難しいところですね。
インターネットにも様々な情報がありますが、世の中に確たる決まりがあるわけでなく、規範的な部分に属する問題でもありますのでこれが正解!というのはなかなか申し上げにくいところです。
元々日本の葬儀では当たり前ながら和装の喪服ですので、洋装を前提とした現在のマナーを考えるうえでは日本と欧米、両方の文化やマナーを考える必要があると思われます。
真珠が葬儀に際に使われるようになったのはいつ頃でしょうか?
一説では、ウィンストンチャーチルの葬儀の際に、エリザベス女王が身につけたのが最初だと言われております。
たしかに胸元に白い真珠をお召しになられているようです。葬儀は1965年ですので、この時が最初だとすると真珠の着用が一般化してきたのは世界的に見てもここ50年くらいということになります。
しかも3連でしょうか。エリザベス女王はサッチャー元首相の葬儀の際にも2連の白い真珠をお召しになられています。
日本人のマナーでは「不幸を重ねる」というような捉え方もあり1連のネックレスというのが定説のようですが、少し調べてみましたが欧米ではそこの部分についてはあまり厳格な基準というのはないようですね。大ぶりな白蝶真珠を着用されているケースもありましたが、ポイントととしては、装いとしての葬儀という場をわきまえた品位を欠かない範囲内で、ということなのでしょう。
一定の枠組みからはみ出すことを忌避する傾向にある日本の文化のほうが制約は強いのかもしれません。
日本においては、一般的に派手にならない白ないしはグレー系のアコヤ真珠、もしくは同じく派手にならないグレー系、黒系のシックな黒蝶真珠がよいとされているようです。
黒蝶真珠の中でも、ピーコック系のものはその独特の輝きからゴージャスな感じが出てしまうのでふさわしくないかもしれません。欧米人に比べて華奢な日本人の体型を考えると珠の大きさも抑えめにしておいたほうが無難でしょう。
世の常識やマナーというものは、時とともに変遷していくのが世の常ですが、年代やその土地土地の環境、習俗等によっても善し悪しの判断が分かれるところだと思います。個人を偲ぶ場としての本質的な意味合いを踏またうえで、体型や肌の色なども考慮しつつ落ち着いて浮いた感じにならない装い、という範囲の中で選択されるのがよいかと思われます。
銀座ワタツミでも、仏事に使用できるアコヤ真珠、黒蝶真珠をご用意しております。お客様のお好みに応じてご提案いたしますのでお気軽にご相談ください。