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コラム一覧

真珠は世界最古の宝石だった!



2015.12.3



真珠採取の漁港バハレーン島

 

バハレーン島とはアラビア半島東海岸近くの島です。海にはアラビア湾アコヤガイと黒蝶貝が生息していました。水深が深くない理由から早くから良好な真珠採取の漁港となっていたのですね。

 

真珠採取の地、ラース・ジャイール貝塚

 

その島には真珠採りが行われたことを示す遺跡が残っています。南西部にある、ラース・ジャイール貝塚です。柊原貝塚との比較からも興味深い貝塚で、200メートル×100メートルの敷地に0.9メートルのアコヤガイ層が築かれています。前2000年初期の貝塚です。

 

バハレーン島から太古の真珠が三個発見!

 

ラース・ジャイール貝塚からは真珠は発見されていませんが、バハレーン島からは太古の真珠が三個発見されているのです。ひとつは、前2000年ごろの真珠で詳細は不明です。もうひとつは紀元前750年ごろの真珠一個で、宮殿か神殿の床の下から、埋葬された蛇とともに出土しました。ギルガメシュ叙事詩には、真珠と蛇は不老不死の象徴だと述べてありましたね。三つ目の真珠は紀元前6世紀の孔が開けられたドロップ型の真珠一個です。これは黒蝶真珠だといわれています。

 

真珠は「魚の目」と呼ばれていた!

 

古代メソポタミア世界では、ディルムン(バハレーン島)は真珠採取地であると同時にインダス地方などの貴重あ物品が集まる一大貿易地となっていました。そのディルムンからシュメルの人々が持ち帰った物品一覧を記した粘土板がイラク南部のシュメルの神殿址から発見されています。粘土板にはカーネレイアン、白サンゴ、象牙、亀甲などとともに「魚の目」三個と記載された物品がとうじょうします。

 

カーネリアンや白サンゴとは当時高価な宝石でしたが、「魚の目」はそれらと一緒に列挙され、量や重さだけでなく、三個という個数で記されています。また、シュメル後には真珠に該当する語彙が見当たりません。そうしたことから、「魚の目」は真珠と考えられています。

 

真珠は世界最古の宝石だったのです!

 

シュメル人は5500年ごろにイラクで最古の文明を築いた人々でした。彼らが海を渡って入手した真珠は、世界最古の宝石であり交易品のひとつでした。

 

(参考文献: 真珠の世界史 富と野望の五千年 中公新書)

 





ダイヤモンドと真珠、その相性の良さが生み出したファッション



2015.12.3



ダイヤモンドと真珠に共通する美しさは透明感と輝き。共に至高の存在感を有しており、現在でも宝石として確固たる地位を築いています。ダイヤモンドと真珠にプラチナを加え、色と輝きの相性の良さを生かした《白いジュエリー》に貴族や大女優、オペラ歌手などが心酔し、大流行したことがその要因です。ここではダイヤモンドと真珠の相性の良さが生み出したファッションについてお伝えします。

 

 

ダイヤモンドと真珠を組み合わせたファッション

ダイヤモンドと真珠を組み合わせた装飾品を取り入れたファッションはワンポイントではなく全身に散りばめられていました。ティアラ、チョーカー、胸飾り、そしてネックレス。ダイヤモンドと真珠の白いジュエリーの美しさは凄まじく、白に統一されたアクセサリー類から発せられる品の良さに世の女性たちが魅了されました。

 

目をつけたのは世界的名ブランドのカルティエ

ダイヤモンドの装飾品に力を入れていたカルティエはダイヤモンドと真珠の相性の良さに目を付けました。ダイヤモンドと真珠の透明と白にプラチナを加え、《白いジュエリー》を確立したのはカルティエ。ダイヤモンドの衰退が予感されていたところに人気が高く相性の良い真珠を加えるという試みが大成功したことにより、セレブ達のステータスとして欠かさないものとなりました。

 

金と宝石から真珠とダイヤモンドへ

《白いジュエリー》が流行する以前には、金と宝石をどれだけ多く身に着けているかがステータスの基準となっていました。けれどもダイヤモンドや真珠の流行により、シンプルで品の良いファッションが人気を手にすることとなります。真珠のもつシンプルさの中に秘められた妖艶な輝きと品性の高さに世の女性たちが魅了されました。真珠のもつ価値の高さはその存在感。良いものをひとつは所持しておきたいアイテムなのでお探しのものを見つけてください。

 

参照

真珠の世界史 富と野望の五千年(山田篤美著/中央公論新社)

 





真珠王国日本誕生!御木本幸吉が生み出したイノベーション。



2015.12.2



19世紀までは日本で真円真珠の養殖はされておらず、美しい球体の真珠はすべて天然真珠に頼っていました。けれども天然真珠がとれる割合は非常に低く、比較的とりやすい天然真珠のアコヤ真珠でさえも1万個に1個という割合。そのような真珠にまつわる状況を打開するために20世紀の初頭、真珠の養殖技術がイノベーションを遂げます。ここでは御木本幸吉が特許をとった真珠養殖技術についてお伝えします。

 

真珠王国日本誕生!御木本幸吉が生み出したイノベーション。

 

 

半円真珠のその先へ

当時の日本では真円真珠の養殖には成功していなかったものの、半円真珠の養殖には成功していました。1912年に半円真珠の養殖が自由化されたことで、真円真珠の養殖技術を生み出すことが真珠養殖の技術者にとって急務となり、真珠養殖の技術者は競い合いながら我先にと真円真珠の養殖成功を目指すことに。そして半円真珠のその先、真円真珠の養殖法が生み出されました。

 

御木本幸吉が生み出したイノベーション

御木本幸吉が生み出したイノベーションは《全巻式》という真円真珠の養殖法。それは核を外套膜で包み込み、真珠貝の中に挿核するというものです。1914年に特許を申請し、1916年5月に特許に認可されたことにより、日本初の真円真珠養殖法となりました。そして御木本幸吉は真珠王と呼ばれるようになり、世界的な真珠養殖の権威として君臨しました。

 

真円真珠の養殖成功による真珠王国日本誕生

真円真珠の養殖成功により、真円真珠を量産することができるようになりました。現在では当たり前のように生産されている養殖真珠ですが、養殖技術に乏しかった時代には天然の真珠貝をとりながら懸命に真珠を探す必要があり、真珠を多数確保することは難しかったのです。真円真珠の養殖成功により、真珠王国日本誕生へ。御木本幸吉が世界から称賛されたイノベーションが真珠の生産界に与えた影響は非常に大きいと言えるでしょう。

真珠の匠について詳しくはこちら

 

参照

真珠の世界史 富と野望の五千年(山田篤美著/中央公論新社)

 





養殖技術が真珠の歴史を変えた!!真円真珠形成法による真珠養殖技術



2015.12.1



天然真珠は自然に生み出された《偶然》の産物です。天然のアコヤ貝では1万個に1個ほどの割合で良質な天然真珠ができますが、それは途方もない数字。良質な真珠を意図的な《必然》によって作り出すには養殖技術の革新が必要不可欠でした。ここでは真円の真珠の革新的な養殖技術となった真円真珠形成法についてお伝えします。

 

11養殖技術が真珠の歴史を変えた!!真円真珠形成法による真珠養殖技術

 

 

画期的な技術による真円真珠形成法の確立

真円真珠形成法は見瀬辰平、上田元之助、西川藤吉、藤田昌世のアイデアを元に体系化された真円真珠の養殖技術です。それは外套膜が再生する機能と外側上皮細胞の真珠質の分泌機能を利用して真珠袋を意図的に作るという画期的なもの。それによって真円真珠を高確率で作りだすことに成功し、真円真珠の養殖技術として確立されていきました。

 

核に外側上皮細胞を付着させる技術

真円真珠形成法ではアコヤ貝の外側上皮細胞の一片を用意し、それを核に付着させ、それを外套膜の中に挿入します。アコヤ貝の外套膜の中で核に付着した外側上皮細胞が核に沿って細胞分裂をするので真珠袋を意図的に作れるということ。そして真珠質の分泌によって丸く美しい真珠ができあがります。非常にシンプルな方法のように感じられると思いますが真珠の養殖が行われていなかった当時としては画期的な技術でした。

 

現在の真珠養殖でも未だに使われている

真円真珠形成法は現在も尚使われている技術です。真円真珠形成法の確立によって真珠の養殖に成功したことで、より美しい真珠を量産できるようになったことを思えば、真珠の歴史を変えたと言って差し支えないでしょう。真珠は人類が命懸けでとりに行くほどに大きな魅力のあるアクセサリーです。より美しく輝く自分に合った真珠をお探しください。

 

真珠の匠の技術

(リンク:http://ginzawatatsumi.com/ お探しの真珠はこちら)

 

参照

真珠の世界史 富と野望の五千年(山田篤美著/中央公論新社)

 





真珠のサークル現象についてご存知ですか?



2015.12.1



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真珠(パール)の筋、サークルとは?

 

「サークル珠」「こま珠」「すじ珠」など、いろいろな呼び方をされている、すこし変わった形の真珠があります。まるで、造形主が貝の体の中でろくろを回してつくったように、ぐるりと真珠を巻き込んだ筋が何本も走っているのです。

 

黒蝶真珠や南洋真珠などの大きくて希少な高額なものに限って、その生産工程中で出現するのです。

 

形のめずらしさは真円の真珠(パール)の存在にはかなわない?

 

真円には絶対と言っていいくらいに存在しない極彩色を放つものもああります。サークル珠とよばれるような形の真珠もそのかたちの珍しさは重視されていますが・・・この種の真珠は、場合によっては3割をこえて出現するのです。

 

「やはり真珠は八方転がり、真円が最高」の常識は厳然として存在するのですね。

 

サークル珠ができる原因は、筋組織?もしく回転?

 

黒真珠養殖の権威である横溝筋夫氏は、こま珠(サークル珠)は、筋組織の多い部分から取ったピースからの珠に多かったと述べています。この実験は、一つの外套膜から15個のピースを撮り、合計150個、ピースを取った位置を明記して挿入し、91個の収集珠から「こま珠」の出現率を調べて行われました。

 

その他の真珠研究のベテランの方の中には、「貝の体の中から真珠を取り出す前に、その膨らんでいるところを指で触ると、くるくる回転しますから、回転が何らかの意味で作用していると思います」と述べています。

 

やはり真円真珠(パール)の価値が高い?

 

以上の二つの説が現状であることから、サークル現象を防ぐ方法はありません。つまり、3割を超えて出現することをとめられないのですね。いろいろな形が多いから、真円の価値は高いという状態が続くのです。

 

 

サークル珠の構造はどうなってるの?

 

サークル珠の構造を分析した結果、次ことが真珠回転説の有力な傍証となりました。

 

* 中心軸が必ずある。

 

* その軸を中心にして、真珠層は電子顕微鏡レベルでも左右対称である。

 

* サークルの溝は時間がたつほど深くなっていく。

 

(参考文献:ニッポンの真珠がいちばん美しい 裁研新聞社)

 

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写真商品番号: MS10F-6045 0101 白蝶ゴールデン ペンダント 33,600円

 

南洋ゴールデンパールについてはこちらにご紹介しております

 

 

 

 





大型の真珠が魅力!! クロチョウ真珠とシロチョウ真珠のこと、ご存知ですか?



2015.11.29



クロチョウ真珠とシロチョウ真珠はアコヤ真珠と対照的な特徴があります。真珠を作ることに適しているので真珠ができる割合が高く小粒の真珠ができやすいアコヤ貝に対し、シロチョウ貝とクロチョウ貝は良質な真珠ができる割合は低いですが大粒の真珠ができます。大粒の真珠はアクセサリーのアクセントになるので要チェック。クロチョウ真珠とシロチョウ真珠についてお伝えします。

 

 

9大型の真珠が魅力!! クロチョウ真珠とシロチョウ真珠のこと、ご存知ですか

9大型の真珠が魅力!! クロチョウ真珠とシロチョウ真珠のこと、ご存知ですか

 

クロチョウ真珠の特徴とは?

クロチョウ貝は殻高が20cm程の大きさを誇る大型の真珠貝です。真珠のカラーはグレーや鉛色、銀白色のものを生成し、形はいびつなバロック真珠が多いけれども、稀にドロップ型(零れ落ちる涙のような形)や球体の形をした真珠がでます。ただその割合は非常に低く、40万個に1個という途方もない確率となります。クロチョウ貝の生息分布は広く、日本では沖縄や南九州、世界ではパナマ、タヒチ、ハワイ、紅海、アラビア湾が主な産地となります。

 

シロチョウ真珠の特徴とは?

シロチョウ貝は殻高が30cmに到達するほどの大型の真珠貝で、その中では世界最大です。カラーは非常に美しい銀白色のものを生成するので人気の高い真珠貝ですが、クロチョウ貝以上に真珠ができる割合が低く、その希少価値は絶大です。生息分布は限られており、オーストラリア、ミャンマー、インドネシア、フィリピンに生息しています。

 

大型の真珠の魅力

大型真珠の最大の魅力は存在感です。ワンポイントに1粒の真珠をファッションに取り入れるだけでも品格を出すことができます。ピアスやイヤリングにも適しており、特にドロップ型のクロチョウ真珠は一見の価値あり。真珠がもつ奥ゆかしさと光沢は見るものすべての心を掴むほど。冠婚葬祭やパーティの場で身に着ける用にひとつもっておくことをおすすめします。

ゴールデンパール
シロチョウ真珠
クロチョウ真珠

 

参照

真珠の世界史 富と野望の五千年(山田篤美著/中央公論新社)





絶世の美女が何よりも愛した真珠!



2015.11.29



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クレオパトラの賭けとは!?

贅沢なパーティーが何度もくりかえされ、アントニウスがクレオパトラへいったそうです。

 

「さぞ膨大な費用がかかったことであろうな。」

 

クレオパトラは次のように答えたのです。

 

「もし私がほんとうにぜいたくな宴会と思うものに、ご列席なさりたいなら、約1万セステルチアかかる宴会をしつらえてお招きしましょう。もしもできたらどうなさいますか。」

 

アントニウスは、その賭けを受け入れ、部下の将軍の一人プランクスを賭けの審判に指名しました。

 

しかし!その宴席は前日とそんなに変わりません。クレオパトラは言ったのです。

 

クレオパトラ、真珠を飲む!

 

クレオパトラは、「今までの宴会の費用はまったくとるに足りません。これから私ひとりで、1万セステルチアを使ってお目にかけましょう」

 

彼女は祝杯に酢を入れて持ってくるように命じました。そして、片方の耳から真珠を外して酢の中に落とし、その液をぐっと飲んでしまったのです。

 

もう一方の耳から真珠をはずしたが、かけの審判のプランクスはあわてて彼女を止め、「勝負はついた、賭けは貴方の勝ちだ」といったのです。

 

真珠は本当に酢に溶けてしまうの?

 

酢の中で真珠はみるみる溶けてしまい、それを飲み干したというイメージを抱いていたとしたら、それは間違いです。

 

真珠が酢に弱いというのは事実ですが、粉末のジュースのうような溶け方はしません。彼女が本物の真珠を酢に入れ、本当に溶けたようなふりをして、酢と一緒に丸のみしたのではないかというのが定説だそうです。

 

このことからわかった真珠の3つのこと。

 

~ 絶世の美女が何よりも真珠を愛していた、しかも最高の装いとして着用していたということ。

 

~ たった2粒の真珠が6千万円の値打ちがあったという天然真珠の希少性。

 

~ 「真珠は酸に弱い」ということ。

 

真珠は酸に非常に強いのです!

 

カルシウムの集合体ともいえる真珠は酸に僅かずつ溶けるという性質をもっており、その点では大理石とおなじです。

 

しかし、真珠のカルシウムは必ずタンパク質の膜につつまれています。このタンパク質は酸に非常に強いのです。

 

だから、大理石とは比較にならない強さをもっています。

 

(参考資料:ニッポンの真珠がいちばん美しい 裁研新聞社)

 

真珠のジュエリーについてのご紹介はこちら

 

 





日本の真珠(パール)といえば、アコヤ貝、日本のアコヤと世界のアコヤの違いとは?



2015.11.28



真珠について調べていると必然的に《アコヤ貝》という名称を目にする機会が多くなります。それは真珠の歴史にアコヤ貝が大きく関係していること、アコヤ貝からとれる真珠の色や形が真珠貝の中で最も美しいことなどが主な理由と言えるでしょう。ここでは日本のと世界のアコヤ貝の違いについてお伝えします。

 

8日本の真珠といえば、アコヤ貝、日本のアコヤと世界のアコヤの違いとは

 

 

アコヤ貝は真珠貝の王者

日本国内の真珠の歴史を遡るとアコヤ貝にたどり着きます。それはアコヤ貝が真珠の生産に最も適した真珠貝であると考えられていたため、アコヤ貝の真珠生産が日本国内で盛んに行われてきたことと関係しています。アコヤ貝は真珠貝の中で最も美しい光沢と形をもった真珠を作れると考えられており、現在でもその地位は揺るぎません。

 

日本のアコヤ貝の特徴とは

日本の真珠生産の多くを担ってきた天然真珠の王者アコヤ貝と言えども、20世紀初頭の日本のアコヤ貝からとれていた天然真珠のほとんどは直径3ミリ以下のもの。5ミリ前後のものとなるとアコヤ貝1万個に1個程の割合となり、そのようなサイズのアコヤ真珠はほとんどとれていません。そのため5ミリ前後のサイズのものは宝石として扱われていました。

 

 

日本と世界のアコヤ貝の違い

日本国内ではアコヤ貝は日本でしかとれないものであると考えられていましたが、実際は世界の数か所でアコヤ貝がとられており、真珠の採取も行われていました。世界のアコヤ貝はベネズエラ、アラビア湾、インド、中国の4か所が主要な産地で、それらのアコヤ貝の祖先は同じであると考えられています。しかし世界のアコヤ貝にはそれぞれ特徴が異なり、例えばアラビア湾のアコヤ真珠はクリームやピンク色のものが多く、ベネズエラのアコヤ真珠は透明感が強い。また中国や日本のアコヤ真珠は白色や黄色系統のものが多いので、作られる真珠の色や光沢の特徴に差があります。

(アコヤ真珠はこちら)

 

参照

真珠の世界史 富と野望の五千年(山田篤美著/中央公論新社)





真珠ができるまでのことをご存知ですか?



2015.11.28



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真珠ができるまでのことをご存知ですか?そのしくみをお伝えします。

 

外套膜とは、貝殻と軟体部の間にある薄い膜。

 

貝は「外套膜」と呼ばれる貝殻を作る器官を持ています。軟体部と貝殻の間にある半透明の薄い膜で、内蔵全体を包んでいるように存在しているので、この名前がついています。

 

こうやって貝殻ができる!

 

外套膜は、上皮細胞と結合組織からなり、外套膜の貝殻に面している細胞(外面上皮細胞)は、貝殻との間に粘りのある液を分泌します。この駅の中で、有機基質と炭酸カルシウムの結晶が育成され、貝殻が形成されるのです。

 

美しい輝きを放つ真珠層

 

外套膜の一番縁の部分(膜縁部)で作られる「稜柱層」と、その内側の部分(外套縁膜部、中心部)で作られる「真珠層」と呼ばれるふたつの構造です。「稜柱層」とは貝殻の外側や内側の縁をつくっている黒色や褐色で柱状構造をした不透明な部分です。一方「真珠層」とは貝がらの内側に見られる美しい輝きを放つ部分です。

 

真珠(パール)作りの主役真珠袋!

 

外套膜の一部が貝体内に入ると、結合組織や内臓側の上皮細胞(内面上皮細胞)は血球に分解されてしまいます。しかし、貝殻側の外面上皮細胞は体内で養分をもらい成長し、袋状になります。この袋を真珠袋といいます。

 

真珠(パール)とはつまり、真珠袋の中でできた貝殻(真珠層)

 

真珠袋はやがて、袋の中でに粘液を分泌します。その粘液の中で、貝殻と同じ炭酸カルシウムの結晶と有機基質が育成されるのです。真珠とは、真珠袋の中でできた貝殻(か真珠層)なのです。

 

養殖真珠は、この真珠袋を作るきっかけを人為的に与えてできた真珠のことです。

 

まるで手術のよう、ピースの作り方

 

別途に選定した貝の隙間から刃物などの平たく薄いものを差し込み、閉殻筋(貝柱)を切断して貝をひらきます。

 

外套膜の鰓などの臓器を取り除きます。

 

外套膜が現れ、縁に沿ってある程度の幅を取りながら、外套膜縁部と外套縁膜部をまとめて取り出し、まな板の上で外套膜から外套縁膜部を取り除きます。

 

※ 外套膜縁部が含まれていると稜柱層が作られて、美しい真珠にはなりません。

 

そして、外套膜縁部だけになった外套膜を2~3ミリ四方の正方形に切り刻みます。これを「ピース」と呼びます。

 

挿核、ピースを核と一緒に貝の生殖巣へ移植する

 

ピースは核と一緒に生殖巣へ移植されます。これを挿核といいます。

 

体内に入ったピースは増殖をはじめ、約1週間から3週間くらいで核を覆うような袋状の器官、「真珠袋」を作ります。

 

真珠袋の中では、真珠の基となる成分が分泌され、真珠が作られ始めます。

 

真珠は真珠袋の中で作られ、真珠袋が作られるために必要なのは、外套膜の一部なのですね!

 

そして真珠袋の中で成長する幾層にも重なってできる、真珠層構造!

 

真珠袋が作られ、その中の真珠の成分であるカルシウムやタンパク質を含んだ粘液が分泌され、核と真珠袋の間を満たします。

 

そこに含まれる有機物質が化学変化を起こし、同心円状に並んだシートが作られます。

 

真珠の主成分である炭酸カルシウムの結晶化が始まります。

 

炭酸カルシウムの結晶は球状をしています。この結晶が大きくなり、層状の部屋を仕切るシートに達するまでに成長します。

 

横方向に成長をし、隣の結晶とぶつかるまでに成長を続けます。

 

シートと炭酸カルシウムの結晶が何度も繰り返し作られることにより、真珠層構造と言われる薄層が積み重なった構造となります。

 

この幾層にも積み重なった構造が真珠層の重要な特徴です。テリや劣化、および修復にも大きく関係しています。

 

真珠は、巻が厚く、テリがよいほど品質が高いとされています。

 

真珠のグレードについてはこちらにてご紹介いたします。

(参考文献:真珠辞典 繊研新聞社)

 





真珠は自然が生みだした宝石!! 自然に真珠ができる仕組みを解説します。



2015.11.27



天然真珠とは自然にできた真珠のこと。自然界の自然な流れで美しく輝く真珠が生み出されていることを想像すると神秘的なものを感じるかと思います。真珠は自然に生み出される奇跡による産物です。真珠ができる仕組みについて知れば、真珠から感じられる神秘をより大きく感じ取ることができるでしょう。自然に真珠ができる仕組みについて解説していきます。

 

7真珠は自然が生みだした宝石!! 自然に真珠ができる仕組みを解説します。

 

 

真珠の輝きは真珠層によるもの

貝の内部で銀白色やグレー、そして角度によってはピンクやオレンジ、緑に光り輝く光沢を真珠層と言います。真珠層を持つ貝のことを《真珠貝》と言い、代表的な貝はアコヤ貝やアワビなど。真珠層は93%の炭酸カルシウムと4%のたんぱく質を主成分として形成されており、それらが交互に重なり層を作っています。

 

真珠は外套膜の中で生成される

貝の身は外套膜に覆われており、外套膜の外側の細胞を外側上皮細胞と言います。外側上皮細胞が何かの拍子に破れ、それが外套膜の中に入ると真珠ができる可能性があります。外側上皮細胞には真珠質を分泌する機能があり、その際にいくつかの《奇跡的な偶然》が起こると真珠ができます。できあがった真珠が美しい光沢をもっているのは真珠質が真珠層と同質であるため。外側上皮細胞が破れることが真珠生成のカギを握っています。

 

均整のとれた真珠は袋状になった外側上皮細胞から作られる

外套膜の中に入った外側上皮細胞が袋状になることがあります。それが《奇跡的な偶然》です。袋状になった外側上皮細胞はその内部に真珠を作ります。外側上皮細胞が破れて外套膜の内部に入ったとしても、それが袋状にならなければいびつな形の真珠になります。美しく均整のとれた球体の真珠は、外側上皮細胞が偶然袋状になった結果の産物です。美しく神秘的に輝く真珠は自然が生み出した宝石。そこにはいくつもの奇跡が折り重なっています。

 

参照

真珠の世界史 富と野望の五千年(山田篤美著/中央公論新社)







 

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