Black lip pearl
クロチョウ真珠
黒蝶(クロチョウ)真珠について
真珠はその母貝によってそれぞれ異った特質を持っています。黒蝶真珠の魅力はなんといっても多彩な色どりと様々な形があることです。
まず色について、意外にも黒蝶真珠には黒の色素はありません。黒蝶真珠の色はダーク系が多いのですが実際には3つの色素が混ざりあって多彩な色を演出し ています。3つの色素とは赤・青・黄系で色の三原色と同じです。3色が混ざって黒色に見えます。そこに光の反射、拡散などによって起る干渉が加わりシャボ ン玉がきれいな虹色のように見える現象が真珠にもおきて多彩で神秘的な色を醸しだします。
次に形についてですが、様々な形の真珠が採れます。特に形の中で一番多いのはサークルといわれるものですが、核が内臓の中で一定方向に常に動かされるの で独特な形ができると云われています。このように微妙な色あいと、一つ一つ違った形が黒蝶真珠の特徴であり、これが大変個性的な魅力となっています。
黒蝶(クロチョウ)貝とは
タヒチアンパールは黒蝶貝(学名:Pinctada Margaritifera)と呼ばれる熱帯から亜熱帯の海に棲息する幅15cm~20cmほどの大きさの二枚貝を使って養殖されています。貝を開くと蝶の形に似ていることからこの名が授けられました。
貝の表面は褐色ですが内面は美しい銀白色で縁は緑や赤色を含んだ黒色になっています。タヒチアンパールの独特の色調を作り出す秘密が見て取れます。
また、黒蝶(クロチョウ)真珠は、シロチョウ真珠同様に大型の真珠です。
黒蝶(クロチョウ)貝は、珊瑚礁に生息する大型の貝で、貝の内面の真珠層は、黒緑色に縁取られています。
これを、ブラックリップといいます。
このブラックリップを利用して、黒緑色の真珠が作られます。
クロチョウ真珠が持つ、美しい黒色と緑色の色調の最高格を「オーロラグリーン」、「ピーコックグリーン」といいます。
黒く輝く真珠、そして美しい緑を持つクロチョウ真珠の美しさをお楽しみください。
黒蝶(クロチョウ)真珠の産地
南の島、タヒチを中心としたフレンチポリネシア海域及びクック諸島、フィジー島、ニューカレドニア島、ニュージーランドなどですが特にタヒチで全世界の生産量の約95%が採れます。日本では戦前から沖縄で養殖されています。
現在、黒蝶真珠の殆どは、タヒチ産です。
タヒチの美しい海から生産されるその輝きを目の当たりにすると息飲む程です。
黒蝶(クロチョウ)真珠のグレード
オーロララグーン
グリーン系黒蝶(クロチョウ)真珠の最高品質を差すグレードです。
真珠の外部鑑定機関である、「真珠科学研究所」がその鑑定を行い、品質を保証しています。
緑の美しさが、光と混ざり、深みのある美しい緑色の真珠となります。
グリーン系クロチョウ真珠の特別呼称。この真珠のタンパク質には緑と赤のふたつの色素が含まれ、表面付近には赤や緑の光彩があふれています。緑の色素が多く含まれ、光がより多く緑の光彩を作った場合、その外観は緑と緑が合わさって、珠の芯から湧き出るような、深みのある緑色の真珠となります。それは、刻々と変わるタヒチのサンゴ礁の色が、ある瞬間、太陽の陽射しと海の深さの相関でエメラルドグリーンに輝くのと同じです。
真珠科学研究所より
ピーコックグリーン
クロチョウ真珠の持つ緑色が珠の中心部から湧き出てくるグリーンがとても美しいグレードです。